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【2023年】ビジネスチャットツールおすすめ11選!便利な比較表付き

公開日:2021.06.25 更新日:2024.06.03

ビジネスの場面において、コミュニケーションの課題を抱えている企業が増えています。昨今、新型コロナウイルスの感染拡大や、働き方改革の推進によって働く場所が多様化し、社員が一堂に会さず、遠隔で業務を行うことが必要とされているからです。

従来のビジネスにおいてもスピード感のあるコミュニケーションは重要でした。しかし、社員と直接のコミュニケーションを取ることが難しい現在、スピード感のあるコミュニケーションの重要性は一層増しています。

また、「個人向けのSNSやメッセンジャーを使っているけど、セキュリティ上の問題は大丈夫だろうか」と考えている方も多いのではないでしょうか。ビジネスに特化した「ビジネスチャット」はサービスの数が多くて、どれが良いのかわからないという方も少なからずいるはずです。

そこで本記事は、ビジネスチャットの必要性と、実際の各社のビジネスチャットの特色や選び方をご紹介します。

この記事のポイント
ビジネスチャットとは「個人向けチャットツール」を業務用にカスタマイズしたもの若者のメール離れなども影響し、相対的にチャットの利用割合が上昇傾向ビジネスチャットの導入を失敗させないためには、自社に合ったサービスを選ぶことが重要

目次

ビジネスチャットとは?

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ビジネスチャットとは業務用のコミュニケーションツールのひとつであり、普段個人で利用しているSNSツールをビジネスでも利用できるようにカスタマイズしたものです。

ビジネスチャットは、電話やWeb会議のような互いの時間をリアルに共有する「同期コミュニケーション」ではなく、メールのような互いの時間を同時刻的に共有しない「非同期コミュニケーション」に類するツールです。

その中で、ビジネスチャットとメールの最大の違いは、手軽さとスピード感にあります。「情報を共有したいとき」や「すぐに返信が必要なとき」など、素早い対応が求められる場面では、手軽さの面で、メールよりもビジネスチャットのほうが優れています。

また、チャットは感情が伝わりやすい「有機質」なツールであり、社員コミュニケーションの活発化において一助となってくれる可能性があります。

ビジネスチャットの基本機能

ビジネスチャットは、その名の通りビジネスで用いられるツールであり一般的なSNSにある機能に加え、ファイルの保存・共有機能などが搭載されているツールもあります。多くのビジネスチャットが共通して備えている基本機能は、以下の通りです。

ビジネスチャットの基本機能

  1. 1対1のテキストチャット
  2. 1対複数のグループチャット
  3. 音声通話/ビデオ通話(IP電話)
  4. PC/スマホ/タブレットでの利用(マルチデバイス対応)

ビジネスチャットそのものについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご参考ください。

ビジネスチャットが必要とされる4つの理由

ビジネスチャットが必要とされる4つの理由について解説します。

①メールより迅速で手軽なコミュニケーション

社員が一堂に会する場で仕事をしていたこれまでの働き方の常識では、ちょっとした報告や連絡は、口頭などで用件を伝えることができました。

しかし、時差出勤やテレワークが推奨されている場合であると、それが難しくなり伝え忘れや確認漏れなどのトラブルに発展することもあります。

今まで口頭で伝えていた内容を、マナーが厳格化されているメールで送ることは、送る側にとって「心理的なストレスになる」といった懸念もあります。

②1対複数のコミュニケーションが可能

誰かが複数人に対して同じ情報を送りたいとき、メールで一斉送信する方も多いのではないでしょうか。しかし、それでは人数が多い場合や双方のやり取りを行う場合にはとても不便です。

その点、ビジネスチャットには“グループ機能”があります。グループ機能とは、作成されたグループ内で複数人が同時にチャットコミュニケーションを行える機能です。

必要なメンバーをグループに招待し、その中で情報を共有することで簡単に情報共有することができます。また、既読・未読判別機能があるツールの場合には、「一番見てほしい人は、確認してくれたかな?」といったことも確認できます。

③セキュリティ

ビジネスチャットは、セキュリティが高いという点も大きな特徴です。個人向けのSNSをビジネスで使う場合、「誤送信による情報漏えい」や「ハッキングによるアカウントの乗っ取り」といったリスクが懸念されます。

ビジネスチャットは通信が暗号化されていたり、そもそも社外との連絡を遮断するようにできたりなど、さまざまな対策が施されており、個人SNSと比較してセキュリティ環境が強固です。そのため、ビジネスチャットは仕事を行う際にも安心して利用することができます。

以下の記事ではビジネスチャットのセキュリティについて、「メールと比較して安全なのかどうか」「ビジネスチャットのセキュリティを保つために重要なこと」などを解説しています。より詳しく知りたい方はぜひご参考ください。

④若者のメール離れ

現在、スマートフォンを利用している人の数は年々増加傾向にあり、その中でも多くの方がSNSを利用しています。調査によると、特に若い世代の人たちはメールよりもチャットのほうが馴染みがある人が多くなっています。

これからもその流れは変わらず、相対的にメールを使いこなす人の割合がますます減っていく可能性が高いでしょう。このような情勢からもビジネスチャットはこれからの社会において、必須となっていくことが予想されます。

参考:大学生のキャリアメール離れ加速 連絡手段はLINEやTwitterがメイン【東京工科大学調査】

ビジネスチャット比較表|11サービスをまとめ

サービス名比較ポイント参考価格
WowTalkシンプルなUIで直感的に扱えることが魅力のビジネスチャット・社内SNS。管理機能とセキュリティ環境が充実している。360〜500円/月
Slack世界シェアNo1のチャットツール。外部ツールとの連携が豊富であり高機能。機能がリッチな分、他サービスと比較して価格が高め。925〜1,600円/月
Chatwork純国産のビジネスチャット。IDを知っている人であれば社内外を問わずやり取りができる。700〜1200円/月
LINE WORKS個人向けチャットツール『LINE』のビジネス版。一般のLINEアカウントともやり取りが可能。450〜800/円
Microsoft TeamsOffice製品との連携が可能。WordやExcelのハブとして利用できる。540〜1,360/円
Talknoteコミュニケーションの活性化だけでなく、組織文化の醸造や浸透に役立つカルチャーマネジメントツール。「HR機能」で事前に離職のサインを察知できる。要問い合わせ
InCircleAIが文書管理などの業務を代行。労働生産性を高めるチャットボット搭載。180円〜/月
direct「現場」で最も役に立つITツールを目指して作られた国産ビジネスチャット。6,000円/月(10名)〜50,000円/月(100名)
WorkplaceFacebookのビジネス版。企業内の人間関係を深めることを目的としたツール。$2〜/月
elgana通信業界大手NTTグループが提供。ビジネスチャットに必要な機能は網羅されており、特にセキュリティ対策に関する機能が充実。330円〜/月
Typetalk同社が提供するタスク管理ツールや作図システムと連携可能。コミュニケーションを促すSNS機能も充実。638円〜/月
※上記情報は執筆時のものです。最新の情報は各社HPをご参照ください

ビジネスチャットツールおすすめ11選

ここからは、主要ビジネスチャットツールを11種類ご紹介します。

WowTalk(管理機能充実の国産ビジネスチャット)

WowTalkの特徴

  • 直感的に操作可能で導入教育が不要
  • 管理機能が充実している
  • 完全クローズドな環境

国産ビジネスチャットツールWowTalk(ワウトーク)は、誰もが使いやすい直感的な操作性を有している点が特徴です。導入教育が不要で、社内風土に馴染みやすく、導入後に即日で運用を開始することもできます。

また、企業ポリシーに合わせて、40種類以上に及ぶ機能のON/OFF設定を、個人単位で設定することができます。企業のセキュリティポリシーにあった柔軟な運用が可能です。

加えてWowTalkは、完全にクローズドな環境であることもポイントです。運用にあたっては、管理者が全社員のIDとパスワードを発行し管理する形となります。基本的には社内限定のコミュニケーションに利用することができ、情報流出のリスクが少ないので、機密情報を扱う業種や取り扱い文書の統御が必要な企業におすすめです。

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WowTalkの料金プラン

  • シンプル:360円/人/月
  • スタンダード:500円/人/月

Webサイト:https://www.wowtalk.jp/

Slack(世界シェアNo.1)

Slackの特徴

  • 世界シェアNo.1のチャットツール
  • 外部ツールとの連携が豊富
  • リッチな機能な分、他のツールと比較すると高価格

世界150カ国以上、75万社を超える企業がSlack(スラック)を利用しています。「チャンネル」という会話、ファイル、ツール、メンバーなどを1か所にまとめて整理することができる機能があり、話題の整理がしやすいことが特徴です。

また、拡張性が高いこともSlackのポイントと言えます。外部ツールと連携することでSlackのチャンネル上で通知表示が可能なので、業務効率のアップが期待できます。1,000以上の外部ツールとの連携が可能です。

ただし、外部連携が豊富なことによって、さまざまな機能を活用することが可能ですが、他のビジネスチャットツールに比べると高価格なので、機能と価格面のバランスを実践的な側面から検討する必要があるでしょう。

Slackの料金プラン

  • プロ:年払い925円/人/月、月払い1,050円/人
  • ビジネスプラス:年払い1,600円/人/月、月払い1,800円/人
  • Enterprise Grid:お問い合わせ

Webサイト:https://slack.com/intl/ja-jp/features

Chatwork(フリーミアム可能な国産ビジネスチャット)

Chatworkの特徴

  • 国産のチャットツールで使いやすい
  • 営業ツールとして社内外で使える

Chatwork(チャットワーク)は、現在、37万社以上が導入中である「純国産」ビジネスチャットツールです。ユニークな機能として「マイチャット」というものがあります。マイチャットとは自分だけが閲覧できるチャットであり、メモやファイルの置き場として活用することができます。

また、Chatworkに登録しているユーザー同士ならば、IDを共有することで、社内外とのやり取りとしても利用することができ、外部のクライアントとの折衝や、営業用のコミュニケーションツールとしても活用しやすいです。

Chatworkの料金プラン

  • フリー:月額0円/人
  • ビジネス:月額840円/人、年間契約700円/人/月
  • エンタープライズ:月額1,440円/人、年間契約1200円/人/月

Webサイト:https://go.chatwork.com/ja/

LINE WORKS(個人向けチャットのLINEのビジネス版)

LINE WORKSの特徴

  • 個人向けチャットのLINEのビジネス版
  • 一般のLINEアカウントとのやり取りも可能

個人向けチャットのLINEに、仕事で活用できる機能を搭載したものが、ビジネス版LINEであるLINE WORKS(ラインワークス)です。

使い勝手はLINEとほどんど同様で、多くの人が使い慣れていることが最大の特徴です。ITに強くない人にも使ってもらえる可能性が高く、さらにカレンダー機能を搭載しているので、メンバーのスケジュール把握にも役立ちます。

また、外部トーク連携が可能であり、他社のLINE WORKSアカウントや一般のLINEアカウントともやり取りが可能です。アパレル販売など、LINEを使って一般消費者の方とやり取りをしたい場合などに便利です。

LINE WORKSの料金プラン

  • フリー:月額0円/人(30名まで)
  • スタンダード:月額540円/人 年間契約450円/人/月
  • アドバンスド:月額960円/人、年間契約800円/人/月

Webサイト:https://line.worksmobile.com/jp/

Microsoft Teams(Office製品との連携が可能)

Microsoft Teamsの特徴

  • Office系アプリケーションと連携できる
  • 世界的に利用されているグローバルなサービス

Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)は、Microsoft社が提供しているビジネスチャットです。最大の特徴は、Office製品との連携に重点をおいている点になります。業務で利用している人も多いExcelやWordといったOffice系との連携が可能で、チーム内のメンバーで共同編集を行うこともできます。

また、Microsoft Teamsは、約40もの多言語に対応しています。Office製品は世界的に利用されていているため、外国人とコミュニケーションを取ったり、国内外のメンバーが関わる企業にはおすすめです。

Microsoft Teamsの料金プラン

  • Microsoft Teams:無料
  • Microsoft Teams Essentials:年間契約500円/人/月
  • Microsoft 365 Business Basic:年間契約750円/人/月
  • Microsoft 365 Business Standard:年間契約1,560円/人/月

Webサイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software

Talknote(カルチャーマネジメントツール)

Talknoteの特徴

  • 理念浸透や文化醸成するカルチャーマネジメントツール
  • 独自のAIを用いた社員のコンディション管理ができる

Talknote(トークノート)は、Talknote株式会社が開発しました。コンセプトは、「コミュニケーションを活性化させ、社内のあらゆる情報を資産化し、理念浸透や文化醸成を促進するカルチャーマネジメントツールである」というもの。

日々のコミュニケーションの情報を解析し定量化することで、組織や人の問題点を把握できます。

Talknoteの最大の特徴は、独自開発によるHR機能で社員同士のやり取りを解析し、離職のサインを事前に察知できることです。

組織への関心度、仕事への積極性を把握する機能である「アクションリズム機能」は、退職意向などに繋がる可能性のある社員を早期に発見することができます。また、「オーバーワーク検知機能」では、アクセス状況を把握することで睡眠不足の検知を可能にしています。

Talknoteの料金プラン

  • 初期費用+基本プラン(月額)+オプション
  • 具体的な料金についてはお問い合わせ

Webサイト:https://talknote.com/

InCircle(労働生産性を高めるチャットボット搭載)

InCircleの特徴

  • AIが業務を代行、労働生産性を高めるチャットボット搭載
  • 離職防止ソリューションを活用可能

InCircle(インサークル)は、基本的なビジネスチャットの機能に加えて、文書管理やスケジュール予約をAIチャットボットが行うという機能があります。また、チャット内の会話情報をAIがデータ分析することで、社員の離職リスクを多面的に測定することが可能になっています。

InCircleの料金プラン

  • ベーシック:月額180円/人
  • オンプレミス版:お問い合わせ

Webサイト:https://www.bluetec.co.jp/incircle/

direct(建設や工事に強みがあるツール)

directの特徴

  • 建設や工事の現場と企業内の社員を繋ぐことに強みがあるツール
  • オプションでデジタルサイネージ機能を搭載

direct(ダイレクト)は株式会社L is B(エルイズビー)が販売する、現場業務の効率化に特化したビジネスチャットです。現場で働く社員と企業内の社員がスマホやタブレットで繋がることで、情報共有の効率を大幅に高めることができます。また、オプションではデジタルサイネージ機能が搭載されていて、スマホやタブレットで簡単にサイネージ配信でき、現場での注意喚起が必要な方々におすすめです。

directの料金プラン

  • フリー:無料/10名/月
  • ベーシック:6,000円/10名/月
  • プラス:12,000円/20名/月
  • プレミアム:27,500円/50名/月
  • マックス:50,000円/100名/月

Webサイト:https://direct4b.com/ja/

Workplace(Facebookのビジネス版)

Workplaceの特徴

  • Facebookの運営企業が提供
  • 社員同士のコミュニケーションを活発化させるツール

Workplace(ワークプレイス)の最大の特徴は、Facebookのビジネス版として「社員の繋がりを緊密なものに」といったコンセプトを掲げ、企業内の人間関係を深めていく機能を搭載している点にあります。

Workplaceでは、社員同士のコミュニケーションを活発化させる機能のひとつとして、ライブ配信機能があります。経営陣などがライブ配信し、社員たちが質問したり上層部と交流を図れたりすることで、組織内の縦の関係にも良好なコミュニケーションが生まれます。「良くも悪くもビジネスライクではない」という意見もあるほど、カジュアルな使用感が特徴ビジネスチャットです。

Workplaceの料金プラン

  • Enhanced Admin and Support:1ユーザーあたり月額$2
  • Enterprise Live:1ユーザーあたり月額$2
  • Core Plan:1ユーザーあたり月額$4

Webサイト:https://ja-jp.workplace.com/

elgana(通信業界大手NTTグループが提供)

elganaの特徴

  • 国内通信業界大手NTTグループが提供
  • ビジネスチャットの基本的な機能を網羅

elgana(エルガナ)は、通信業界大手のNTTグループが提供しているビジネスチャットです。無断転載を予防する電子透かし機能や、利用端末の制限・管理ができる機能など、情報漏えいのリスクを小さく抑える機能が充実しており、セキュリティ面を重視される企業におすすめ

またelganaは、ビジネスチャットに必要な機能を網羅している点もポイントです。具体的には、連絡先のお気に入り登録やトークグループ内の特定の相手にメッセージを送ることができるメンション機能などが備わっており、ビジネスのコミュニケーションに必要な機能を一通り搭載しています。

elganaの料金プラン

  • フリープラン:無料
  • ベースプラン:月額330円/人
  • アドバンスド:月額880円/人

Webサイト:https://elgana.jp/

Typetalk(社内の雑談量を増やす)

Typetalkの特徴

  • 同社が提供するタスク管理ツールや作図システムと連携可能
  • コミュニケーションを促すSNSが充実

Typetalk(タイプトーク)は、福岡県に本拠を置く株式会社ヌーラボが提供するビジネスチャットです。

Typetalkでは、「トピック」と呼ばれる機能によって部屋ごとに会話を分類することができます。その他にもハッシュタグを使った会話のまとめやお気に入りによるグルーピングなど、さまざまな方法で会話を区分でき、チャット内の情報をわかりやすく整理することが可能です。

また、コミュニケーションを促すSNS機能も付帯しており、感謝の気持ちを伝える「いいね機能」や「いいねビュー」を活用することで、チーム内のコラボレーションの促進に役立てることもできます。

さらに、ヌーラボが提供する「Backlog(バックログ)」や「cacoo(カクー)」のサービスと連携を行える点もTypetalkの特徴です。各サービスを連携させることで、Typetalkをもっと使いやすいものに変えることができます。

Typetalkの料金プラン

  • フリープラン:無料(10ユーザーまで)
  • スタンダードプラン:638円/3ユーザー/月

Webサイト:https://www.typetalk.com/ja/

ビジネスチャットの選び方|3つのポイント

ここまで、11種類のビジネスチャットの特徴をご紹介させていただきました。しかし、「結局、自分たちはどのチャットツールを導入したら良いのだろう?」と思った方も少なくないはずです。そこで、次はビジネスチャットを選ぶ3つのポイントをご紹介させていただきます。

ポイント①あらゆる業務のメインツールにする or シンプルにチャットとして運用する 

ビジネスチャットを導入するにあたって、ビジネスチャットをあらゆる業務の中心として利用したい方も多いはずです。そのような人におすすめのビジネスチャットは、2種類あります。

①連携の幅が広い「Slack」

何といっても、連携できる外部ツールやアプリケーションの数が圧倒的に多いので、あらゆるサービスのハブとして利用したい場合におすすめです。

②Office製品と連携できる「Microsoft Teams」

こちらは、すでにOffice製品を利用している人に最適です。

注意点:外部ツールと連携を行う予定のない方は、費用対効果が合わない可能性があります。また、UIが特徴的であったり、機能が豊富なことでかえって利用の定着率が低くなる可能性もあります。

反対に、メインで使っているツールは他にあるというような状況で、シンプルにチャットとして運用したいという方もいるでしょう。そのような人におすすめのビジネスチャットは以下です。

①直感的に使える「Wowtalk」

直感的な操作性で導入時に研修などの手間がかかりません。また、大規模小規模問わずスムーズな導入が可能になっているので、ビジネスチャットの機能を純粋に使いたい人はおすすめです。

注意点:他のビジネスチャットと比較して連携できるツールの数が少ないため、希望のツールが連携できるかどうか、事前に確認しておく必要があります。

ポイント②社外と連絡を取りたい or 社内だけで利用したい

「私たちは、取引先との連絡やお客様との連絡に利用したい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。そのような方々におすすめのビジネスチャットは、2種類あります。

①一般アカウントとやり取りできる「LINE WORKS」

一般のLINEアカウントからでもやり取り可能なところが特徴。BtoCの業態でお客様と連絡を取り合いたい方に、おすすめのビジネスチャットツールです。

②ID共有で外部とコミュニケーションができる「Chatwork」

ChatworkのIDがわかっていれば、やり取りが可能。また、無料プランがあるので、少人数の方々でも費用がかからず利用できます。

注意点:社外とのやり取りをメインで行わない企業では、セキュリティ管理の負担が増加してしまう可能性があります。

反対に、セキュリティ面に不安があったり、社外とのコミュニケーションツールは別に持ち合わせている方には、利用範囲を限定できるビジネスチャットツールがおすすめです。そのようなビジネスチャットは2種類あります。

①管理者が全体を管理する「WowTalk」

管理者がチャット利用者にアカウントを付与する形なので、管理者の許可がない限り、社外の方とはやり取りができません。クローズドな環境でコミュニケーションを展開できるので、セキュリティに関するリスクを軽減したい方におすすめです。

②社内の文化醸造に寄与する「Talknote」

カルチャーマネジメントツールと言われているように、社内の理念浸透や文化醸成を促進したい方にはおすすめです。

注意点:沢山の社外の人とのやり取りをメインにしたい方は、設定に手間がかかる可能性があります。

ポイント③情報の社内統制が必要

会社規模を問わず、正社員の他に派遣社員やアルバイトを雇用している場合、ビジネスチャットを利用するにあたって、全員に同じ機能を与えてしまうと逆に混乱を招いてしまうかもしれません。そんな懸念をお持ちの方におすすめなビジネスチャットは1つです。

①管理者がアカウントごとの機能をカスタマイズできる「WowTalk」

管理者がアカウントごとに機能の有無をカスタマイズすることができます。正社員のみが掲示板を利用できるようにしたり、部門間の必要以上の交流を制限したりすることが可能です。コンプライアンス意識が高く、情報統制が必要な方にはおすすめのビジネスチャットです。

注意点:セキュリティに関しては安全ですが、社外とのやり取りを行いたい場合、管理者がアカウントを発行する必要があります。

ビジネスチャットの導入を成功させるためには

ビジネスチャットの導入を成功させるためには、前述の通り「自社の目的や課題に合ったサービスを選ぶこと」が重要です。しかし実は、それ以外にも留意すべきポイントがいくつかあるので、合わせて確認しておけると、さらにビジネスチャットの導入を失敗しにくくなります。

ここでは、「ビジネスチャットのよくある失敗事例」を紹介したのち、「ビジネスチャットの導入を成功に導くための5つのポイント」を解説します。

よくある失敗事例

ビジネスチャット導入の失敗事例として、よく見受けられるのが、以下の3つです。

ビジネスチャットのよくある失敗例

  1. ツールが乱立し、連絡系統が混乱
  2. 使い方がわからず、利用が浸透しない
  3. 無駄な会話が増えて、業務効率が低下

クラウドサービスが普及し、ITツールの活用が身近となった現代において、「ツールの乱立」は多くの企業で問題となっています。ITツールを増やしすぎて、現場が何をどう使えばいいのかわからなくなり、混乱してしまうのです。チャットも、例外ではありません。メールやグループウェアと混同され、連絡系統に混乱をもたらす可能性があります。

また、「利用が浸透しない」という問題も、チャットツールを活用したい企業にとって無視できない課題となっています。チャットは、あくまでも業務をサポートするためのITツールであり、それ自体が事業の中核を担うことはありません。使わなくても業務を進められるため、使い方が複雑だったり、従業員に「不要」だと感じられると、利用が浸透しない恐れがあるのです。ITツールは、使用されて初めて力を発揮します。企業側が、従業員に利用してもらうための努力を行う必要があります。

「無駄な会話が増えて、業務効率が低下」も、チャットツールを活用している企業でよく見受けられる問題です。チャットは、日常で使用する個人向けSNSと使用感が似ています。スマートフォンアプリから手軽に使用することもできます。プライベートに近い感覚で使えるため、仕事との境界線が曖昧になりやすいのです。そのため、話題が仕事と無関係の方向に脱線しやすく、結果、業務効率に悪影響を及ぼす場合があります。

成功に導く5つのポイント

これらの失敗を回避するためには、ビジネスチャットの導入段階において、5つのポイントを押さえるのが有効です。

  1. 導入目的を明確にする
  2. 使い方・ルールを定める
  3. 一部の社員に試験導入する
  4. 教育・研修の体制を整える
  5. 自社に合ったサービスを選ぶ

各ポイントの詳しい内容は、以下の記事で紹介しています。ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ読まれてみてください。

また、ビジネスチャットの社内ルール設定については、以下の記事にまとめています。社内ルールの設定は利用浸透の促進はもちろん、セキュリティの向上にも有効です。適切なルール設定を心がけましょう。

ビジネスチャットはさまざまなサービスを比較して選ぼう

ビジネスチャットと一括りに言ったとしても、利用目的や利用方法によって選ぶべきビジネスチャットは変わってきます。今一度、ビジネスチャットを利用したい理由や目的を整理したうえでサービスを比較し、自社にマッチしたビジネスチャットを検討してみてください。

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