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なぜ飲食業界は離職率が高いのか?定着率を向上させる3つの施策とおすすめのITツール

公開日:2024.02.09 更新日:2024.02.09

飲食業はほかの産業と比較して離職率の高い産業とされています。店舗経営を成功させるためには従業員のエンゲージメントを高め、定着率を高めることが重要です。

本記事では、「飲食業の離職率がなぜ高いのか」という原因の解説と、従業員の定着率を高めるために有効な3つの取り組みを紹介します。

飲食業は主要産業の中で最も離職率が高いとされている

主要産業における入職・離職に関する状況をまとめた調査である「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、飲食業の離職率は26.8%となっています。

厚生労働省|令和4年雇用動向調査結果の概況

出典:厚生労働省|令和4年雇用動向調査結果の概況

この数値は主要産業の中で最も高い値であり、飲食業の離職率がほかの産業と比較して高いことが示されています。

なぜ飲食業は離職率が高いのか。考えられる3つの原因

なぜ飲食業はほかの産業と比較して離職率が高いのでしょうか。

考えられる3つの原因について解説します。

①コミュニケーション不足による人間関係の悩みやトラブル

飲食業は従業員ごとに勤務時間が異なる「シフト制」であることが一般的です。シフトの時間が異なれば、従業員同士が対面でコミュニケーションを取ることは基本的に難しく、つまり顔を合わせたことがない人と一緒に働くことになります。

コミュニケーションがあまり取れていない状況では、業務において認識の齟齬や誤解が生まれやすいです。そのことが原因で、人間関係の悩みやトラブルに発展してしまうケースがあります。

人間関係が良好であることは、仕事に充実感を与える重要な要素です。コミュニケーションが不足した状態では、良好な人間関係を築くことは難しく、結果的に人間関係の悩みから従業員が離職してしまうことがあります。

②労働環境が厳しい

飲食業は労働環境が過酷です。例えば飲食提供の要である加工・調理場は、扱う食材によって室内の温度が大きく異なります。

生鮮食品の加工作業では、食材が腐らないよう低温に保たれた環境に長時間いなければなりません。また「焼く・揚げる・茹でる・煮る」といった火を扱う調理作業だと、灼熱のような暑さの調理場で火傷などに注意しながら働くことになります。

こうした肉体的負荷の高い労働環境も、飲食業の離職率を高めている要因のひとつと考えられます。

③業務量が多く休みが取りにくい

飲食業の業務範囲は多岐にわたります。調理や配膳、食材の在庫管理、店舗の清掃やシフト調整、さらにはスタッフの育成など、1つの店舗だけでもこなすべき業務の範囲は広く、業務量が増えがちです。

業務量が多すぎると従業員は休みを取りにくくなり、肉体的にも精神的にも疲弊してしまいます。その状態が続けば従業員はいつか限界を迎え、「この職場でこれ以上働くことは難しい」と考えるようになり、最終的に「仕事を辞める」という決断に繋がってしまいます。

定着率を高める“3つのエンゲージメント施策”

離職率を下げるためには、従業員のエンゲージメントを高めるための取り組みが有効です。エンゲージメントとは「繋がりの深い関係」を表す言葉で、この場合は「従業員が会社に対してどれだけ愛着や信頼の感情をもつことができているか」を指します。

従業員エンゲージメントを高めることは、定着率の向上ひいては離職率の低下に繋がります。ここからは、従業員の定着率を高めるために役立つ3つの「エンゲージメント施策」について紹介します。

①1対1で話し合う時間を設ける(施策例:1on1)

まず1つ目に紹介するのは、定期的に1対1で話し合う時間を設ける施策です。「1on1」と呼ばれることもあります。例えば、店長が各従業員と月に1回15分ほど話す時間を設けるような取り組みが考えられます。

ただ話すだけでもコミュニケーション不足の解消に効果が期待できますが、ワークシートを用意してより有意義な時間にできるようにするのがおすすめです。

「困っていること」や「悩んでいること」といった項目を設けることで、モチベーション低下の原因を探ることができます。

さらに、ワークシートの項目としておすすめなのが、「課題だと思うこと」や「取り組んでみたいこと」といった項目です。こうした業務への主体性を育むきっかけとなる質問項目をワークシートに盛り込むことで、定期的な1on1が自身の仕事を振り返るよい機会となり、従業員が成長を実感しやすくなります。

成長が実感できればモチベーションも高まるため、「ここで頑張っていきたい」という従業員のエンゲージメント向上にも繋がるはずです。

②感謝を伝え合う(施策例:サンクスカード)

2つ目に紹介する施策は、感謝を積極的に伝え合うという取り組みです。感謝の気持ちを伝え合うことでお互いに気持ちよく働けるようになり、従業員エンゲージメントの向上が期待できます。

感謝は口頭で伝えるようにするのもひとつの手ですが、「カード」のような“形”にして渡すこともおすすめです。

もらったほうはあとで振り返ることができますし、形として残っていれば、会社として定量的に状況を把握することにも役立ちます。

例えば、「月に1枚以上はサンクスカードを誰かに渡す」といった取り組みでは、その枚数だけ感謝の気持ちが行き交うことになります。枚数をカウントすることでこのエンゲージメント施策が有効に機能しているのかどうか、客観的な数字として観測可能です。

③店舗や従業員の取り組みを共有する(施策例:掲示板)

3つ目は、店舗や従業員の取り組みを共有する施策です。掲示板やSNS、簡易的な社内報のようなものを思い浮かべていただくとイメージしやすいでしょう。

「接客時、こんな声かけをするとお客様が喜んでくれる」や「在庫管理でこういう整理の仕方をすると整頓しやすい」など、店舗や従業員が業務効率化やお客様満足度向上のために取り組んでいることを、ほかの店舗や従業員に共有します。

取り組んだ側は自分の仕事が評価されていると感じ、モチベーションが高まります。また取り組みを共有してもらったほうも有益な情報が得られるため、業務改善を図る上で大いに参考になるはずです。

店舗間や従業員同士など「横関係」の情報共有を強化することで、互いの取り組みが可視化されるようになり、従業員が仕事のやりがいを感じやすくなります。またそれぞれが蓄積してきた経験やスキルを共有することで、知的財産の活用、いわゆる「ナレッジマネジメント」の取り組みにも繋がり、業務効率化や生産性向上にも効果が期待できます。

コミュニケーション効率化と従業員エンゲージメントの向上に寄与するITツール

飲食業の従業員エンゲージメントを高めるITツールとしておすすめなのが、ビジネスチャット・社内SNS「WowTalk(ワウトーク)」です。

WowTalkは「使いやすさ」が特徴のビジネス用チャットコミュニケーションツールです。利用者のITリテラシーを問わず、直感的に操作できるように画面が設計されている点が大きな特徴となっています。

また企業用に管理機能も充実しており、ユーザー・部門の単位で40種類以上に及ぶ個別カスタマイズが可能です。

累計導入数1万社を超えており、すかいらーくグループや清水建設など大手企業の導入実績もあります。

導入事例:株式会社すかいらーくレストランツ

さらにWowTalkでは、トーク機能のほかに「共有(掲示板)」というタイムライン機能も搭載しています。全社的な連絡事項の通達や、店舗間の施策共有などに役立つ機能です。「取り組みの共有」などのエンゲージメント施策に活用することができます。

デジタルレター機能「サンクス」

WowTalkには、感謝・称賛の気持ちをデジタルレターで贈ることができる「サンクス」という機能が搭載されています。

前段で紹介したサンクスカードの取り組みは紙のカードで実施することも可能ですが、コストと手間がかかります。

WowTalkのサンクス機能であれば、電子上で気軽にサンクスカードが贈れるので、ペーパーレスかつ効率的な運用が可能です。

さらに集計機能も搭載しているため、サンクス施策の効果を定量的に把握することができます。

WowTalkなら、チャット機能によるコミュニケーション・情報共有の迅速化に加えて、デジタルレター機能「サンクス」の活用による従業員エンゲージメントの向上も実現することができます。
従業員エンゲージメントを高め、離職率を低下させたいという企業様はぜひこの機会にWowTalkのご利用を検討ください。

※ワウテック株式会社は2023年9月1日にグループ会社であるキングソフト株式会社と合併いたしました。

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