【取材記事】決済端末×WowTalk!?三井住友カード株式会社が提供する「stera」で実現する新しいプラットフォーム
三井住友カード株式会社は、SMBCグループのペイメント事業の中核として、クレジットカード事業・信販事業・トランザクション事業の3つのビジネスでソリューションを展開し、クレジットカードに関する総合的なサービスを提供している国内大手のカード会社です。
安全・安心・便利なデジタルサービスの提供により、さまざまな社会課題の解決や健全なキャッシュレス社会の実現に向けて取り組み、その一つに決済プラットフォーム「stera」を展開しています。
弊社キングソフト株式会社が提供する「WowTalk(ワウトーク)」は、2021年よりオールインワン決済端末「stera terminal standard」の加盟店向けアプリの開発を進め、情報共有・情報伝達をより着実かつスピーディーにおこなう仕組み作りに取り組んできました。
今回は、三井住友カード株式会社 戦略事業開発本部 横山 様、滝田 様、浦田 様にstera事業や、stera terminalとWowTalkを活用して業務効率を向上させる方法についてお聞きしました。
目次
「stera terminal standard」と「stera market」について具体的なサービス内容を教えてください
― 三井住友カード株式会社 横山 様(以下、三井住友カード 横山 様)
加盟店様の各店舗が抱える問題のひとつとして、クレジットカード・QR決済・電子マネー、あるいは独自の支払い方法に対応しようとすると、レジ周りの限られた場所がそれぞれの端末であふれ、店員の作業効率の低下、オペレーションが煩雑になってしまうということがあります。そういった課題を1台の端末で対応できるところがstera terminal standardの特徴の一つです。
さらにstera terminalシリーズ向けのアプリマーケットプレイス「stera market」も提供しており、様々な業務アプリケーションをstera marketからダウンロードすることで、決済以外で加盟店が直面する業務上の様々な課題を解決することが可能です。
― 三井住友カード 滝田 様
現在stera terminal standardやstera marketは、多くの加盟店様にご利用いただいております。キャッシュレス決済といえば、クレジットカードや電子マネーが一般的でしたが、QRコード決済が新しく出たころから、店舗がそれを受け付ける端末を設置したり、各QRコードのブランドごとにポップを立てたりしなければいけないという背景があったので、それを一つにまとめたいという加盟店の想いとマッチしたという背景もあります。
「stera terminal standard」の特徴や、他決済システムと比較したときの優位性を教えてください
― 三井住友カード 横山 様
先ほどお伝えしたサービス概要の「オールインワン」というところに加えて、サービスがローンチされた当時はコロナ禍ということもあり、「非接触」という点も併せて評価されたと思います。以前は、クレジットカードを店員に渡して差し込んでもらうということが一般的であったと思うのですが、これが決済時の”接触”を生んでいました。一方、stera terminal standardは差し込み口がお客様の方を向いているため、お客様自身がカードを差し込むことで非接触の決済をおこなえるという点で、当時では他に類を見ないサービスでした。
また、Android OSを採用しているため、決済機能に限定されず、タブレット端末と同じような感覚で多用途に利用できる拡張性が大きな特徴です。例えば、2021年10月より義務化された「免税処理の電子化」にも、新たな端末を増やさずにstera terminal standardで解決できる点などが評価されています。
― 三井住友カード株式会社 浦田 様
steraは「三井住友カード」「GMOペイメントゲートウェイ」「ビザ・ワールドワイド・ジャパン」の3社での合同事業となっており、決済の第一人者が集まっていることによる信頼性も大きな要素の一つです。
ユーザー側のメリットという視点から、「stera terminal standard」と「WowTalk」の親和性について伺えますでしょうか
― 三井住友カード株式会社 浦田 様
何店舗も運営されているお客様が多く、コミュニケーションを円滑にとりたいというお声が聞かれます。現代では、店舗で働くスタッフも日常的にチャットアプリを使っていて、それに慣れているということもあり、メールでの連絡のためにわざわざバックヤードに戻らず、レジ横の端末でリアルタイムにコミュニケーションできることが、効率化に直結していると考えております。
さらに飲食店ではアイドルタイムが発生しますが、その際にスマートフォンを触っていると、お客様から「さぼっているのでは?」という目で見られることもあります。こうした場面でstera marketからダウンロードした「WowTalk」がその代替手段になると考えております。
― 三井住友カード 滝田 様
キングソフトさんにはstera事業が拡大していなかった時代から、リスクを伴う状況でも迅速に対応していただいたり、無理な要望にも積極的に対応していただいたりして、ずっと一緒に取り組んでいただけたことに非常に感謝しています。弊社からキングソフトさんに連携のご相談をさせていただいた際にも、前向きで積極的な姿勢は弊社としても大変ありがたく感じています。パートナーさんによっては、技術面で課題があると「難しい」とお断りされてしまうこともあるのですが、キングソフトさんの場合は、個別開発を含めて取り組んでいただけたので、弊社の営業担当者に、WowTalkを推奨のアプリとして理解してもらうのもやりやすかったと思います。
「stera terminal」「stera market」今後の展望について教えてください
― 三井住友カード 横山 様
stera terminalシリーズのモバイル端末「stera terminal mobile」が今後展開される予定なのですが、今の据え置き端末と併用できるため、WowTalkを活用したコミュニケーションの幅が広がっていき、より現場のニーズに合わせたDXが進んでいくと考えられます。
また、お店ごとに買い物のお客様体験は異なります。例えば高級なブランドショップでは、わざわざレジまでお客様をお連れして、並んでお会計をしていただかなければいけないような場面があるかと思うのですが、stera terminal mobileを使うことでその場でお会計を済ませることができるようになります。また飲食店であれば、各テーブルでの決済も可能になるため、多種多様な買い物シーンに対応できるようになっていくと思います。
新しい使い方が増えるstera terminalシリーズにおいても、キングソフトと共に加盟店様が直面する様々な業務課題を解決していきたいと考えています。
stera market(ステラマーケット)|決済以外に活用しないとモッタイナイ!|クレジットカードの三井住友VISAカード
※ワウテック株式会社は2023年9月1日にグループ会社であるキングソフト株式会社と合併いたしました。