無料で試してみる →

【2023年比較】無料で使えるビジネスチャットツール5選

公開日:2022.06.24 更新日:2023.11.07

ビジネスチャットは企業のコミュニケーション活性化や情報共有の効率化に役立つITクラウドツールです。

電話やメールでは補えないカジュアルなコミュニケーションの促進に有効なツールとして、数多くの企業で導入が進められています。働き方改革や業務効率化のために、導入を検討しているという企業も多いのではないでしょうか。

本稿では、無料で使えるビジネスチャットをご紹介します。導入の検討にあたり「まずは無料で使えるサービスから比較検討を行いたい」という方は、ぜひ本稿を参考にしてください。

ひとめでわかる「比較表」へのジャンプはこちらをクリック!

「ビジネスチャット」は会社用のコミュニケーションツール

本題に入る前に「ビジネスチャットとは何か?」について簡単に説明します。ビジネスチャットとは、法人利用向けにカスタマイズされたチャットコミュニケーションツールです。「LINEのビジネス版」というとイメージがしやすいでしょう。

これまで会社のコミュニケーションツールといえば電話とメールが主流でした。それが近年、消費者向けのチャットコミュニケーションツールの普及に伴い、テキストコミュニケーションの方法の主流がメールからチャットに置き換わっていきました。

それらのコンシューマ向け製品を後追いする形で法人向けのチャットコミュニケーションツールも利用の浸透が進み(*1)、「ビジネスチャット」という形で定着しはじめます。働き方改革を推進する時代の流れも定着を後押ししました。

その結果、「業務利用できるチャットツール」という認識のもとビジネスチャットは市場に定着しました。2021年に日経BPコンサルティングが行った調査によると、企業のビジネスチャット導入比率は4割を超えており、従業員数が1万人以上の大企業に限っては、7割を超えているとのデータが示されています*2。

*1 ビジネス用のチャットツール自体は2000年はじめのころから市場に存在していたが、一部の企業やビジネスにのみ利用されていて一般には普及していなかった。
*2 企業のビジネスチャット利用実態調査2021

無料で使えるビジネスチャットツール【5選】

サービス名特徴有料プランの参考価格
Slack・世界150ヶ国以上での利用実績
・無料プランでもユーザー数やチャンネル数に制限なし
1ID / 925円〜
Chatwork・導入社数が35万社以上と実績が豊富
・タスク管理機能が使える
1ID / 700円〜 *税抜
typetalk・「いいね機能」などコミュニケーションに役立つ機能あり10名 / 2,178円〜 *税込
direct・図面や画像の共有が可能
・現場仕事に強い
10名 / 6,000円〜 *税抜
elgana・NTTグループ公式ビジネスチャット
・無料プランでもID数や利用可能機能に制限なし
1ID / 330円〜 *税込
執筆当時の情報です。各サービスの特徴や無料プランの提供状況について、最新の情報は各社公式サイトをご参照ください。

それでは、無料で使えるビジネスチャットツールを紹介します。

Slack(世界で使われるグローバルなチャットツール)

「Slack(スラック)」は、アメリカ合衆国に本社を置くSlack Technologiesが提供しているビジネスチャットツールです。世界150ヶ国以上で利用されている国際的にも知名度の高いサービスで、有料プラン利用企業数は16万9,000社以上と、ビジネスチャット市場の中でも抜群の知名度と導入実績を誇ります。

Slackでは、トライアルを希望するユーザーに向けて、無料で使える「フリー」プランを提供しています。有料プランとの大きな違いは、「メッセージおよびファイルの履歴」に90日間のアクセス制限がある点と、連携可能なアプリの数が10個までであることの2つです(有料プランはそれぞれ無制限)。そのため、「過去のメッセージを無制限に記録しておきたい」、「いろいろなほかのアプリと連携させてSlackを使いたい」というユーザーの場合はフリーではなく、プロプラン以上の利用が推奨されるでしょう。

Webサイト:https://slack.com/intl/ja-jp/

Chatwork(35万社に選ばれた国産ビジネスチャット)

「Chatwork(チャットワーク)」は、Chatwork株式会社が提供するビジネスチャットツールです。国産のビジネスチャットとしてさまざまな企業に選ばれており、累計導入企業数は38万を突破しています(*1)。

主な機能としては、1対1でメッセージを交換できるチャット機能のほか、グループチャットやビデオ/音声通話などの機能を搭載しています。搭載している機能の中でも特徴的なのが「タスク管理機能」です。Chatwork上から自分や相手にタスクを割り振ることができ、タスクの進捗管理までツール上で一貫して行うことができます。タスク完了時はチャットから通知が届く仕様となっており、タスクに関連する連絡の漏れ防止にも効果を発揮します。

Chatworkでは、無料で試したい個人・企業向けに「フリー」という無料プランを提供しています。無料プランでは、グループチャットや1対1でのビデオ/音声通話といったビジネスチャットの基本機能が利用可能です。

有料プランとの主な違いは、閲覧できるメッセージの範囲にあります。有料プランの場合、過去のメッセージは期間無制限で閲覧することができますが、無料プランでは、直近40日以内に投稿された最新5,000件のメッセージまでのみが閲覧可能です。40日より以前のメッセージは検索したり閲覧したりすることができません。「過去のやり取りを遡る機会はほとんどない」ということであれば、業務に大きな差し支えはありませんが、そうでなく「過去のやり取りを頻繁に参照している」といった場合、無料プランでは望むような運用が組めない可能性があるので、有料プランの契約が必要となるでしょう。

Webサイト:https://go.chatwork.com/ja/

*1 2023年3月6日時点

typetalk(”いいね機能”などコミュニケーション促進に役立つ)

「typetalk(タイプトーク)」は、株式会社ヌーラボが提供するビジネスチャットツールです。「チャット機能」や「ファイル共有機能」といったビジネスチャットの基本的な機能を網羅しており、加えて「いいね機能」や「絵文字機能」といったコミュニケーションの促進に役立つ機能も備えています。

typetalkでは、「フリープラン」と「スタンダードプラン」といった2つのプランを用意しています。フリープランは無料で使えますが、「利用可能人数:10ユーザーまで」「ファイル添付は1GBまで」などの制限がかかる点に注意が必要です。また、「アクセス制限」といったセキュリティの確保に有効な機能もフリープランでは利用できません。「10名以上で利用したい」「セキュリティ確保のためにアクセス制限の機能が必要」といった場合は、有料のスタンダードプランを契約する必要があります。

Webサイト:https://www.typetalk.com/ja/

direct(現場仕事を想定した設計が特徴)

「direct(ダイレクト)」は、株式会社L is Bが提供するビジネスチャットツールです。特徴は、「現場で使われること」を想定したサービス設計がなされている点にあります。“ユーザーのITリテラシーを問わず直感的に使える操作性”や、“図面や写真をスムーズに共有できる機能性”を備えており、「現場仕事」の効率化に役立つビジネスチャットとなっています。

directでは「フリー」プランを提供しており、「ご利用人数:10名まで」「トークルーム作成数上限:1名あたり15まで」などの制限がかかるものの、無料で利用することが可能です(*1)。有料プランとの大きな違いは、「一斉配信」の機能が利用できない点にあります。一斉配信は、組織に参加している全メンバーにメッセージを一斉送信できる機能です。無料で使えるフリープランでは利用できない機能なので、もしも一斉配信機能を利用したい場合はプランを上から2つ目の「プレミアム」まで引き上げる必要があります。現場仕事の場合、案件の規模が大きくなると関わる人間の数が数十人に上ることもあるでしょう。その場合、フリープランでは対応しきれない可能性があります。フリープランを業務に利用する際は、ユーザー数に着目して事前の運用設計を検討する必要があるでしょう。

Webサイト:https://direct4b.com/ja/

*1 2023年3月6日時点

elgana(NTTグループ公式ビジネスチャット)

「elgana(エルガナ)」は、NTTビジネスソリューションズ株式会社が提供するビジネスチャットツールです。2020年4月8日のリリース以降、NTTグループ公式ビジネスチャットとしてグループ各社やそのほかの一般企業に導入され、2023年5月31日時点での累計導入ID数は200万を突破しています。

elganaでは、無料で使える「フリープラン」を提供しています。他サービスと比較して特徴的なのが、メンバー数の上限がない点です。フリープランでも、「ベース(330円)」や「アドバンスド(880円)」の有料プランと同様にメンバー数の上限なく利用することができます。また「トーク」や「グループ機能(タスク・アンケート・既読者確認)」といった基本機能についても利用制限がありません。

有料プランと無料プランの大きな違いは、「データ保存量の上限設定」「各種機能の利用制限」にあります。フリープランの場合、データ保存量は1契約あたり5GBまでです。加えて、各種機能の利用については、「ボイスチャットは40分間まで」、「ログエクスポート期間は6ヶ月まで」といったような利用制限が設けられています。

elganaの無料プランは、有料プランと同様の機能を多く使うことができますが、データ保存容量や各種機能について上限が設定されている点に留意する必要があるといえるでしょう。

Webサイト:https://elgana.jp/

無料ビジネスチャットツールの確認ポイント

無料で使えるビジネスチャットツールを検討する際は、「無料で使える範囲」を確認しておきましょう。無料プランの場合、利用できるユーザーの数や使える機能に制限がかけられていることがほとんどです。無料で使える範囲を確認せずに導入すると、「導入したものの、制限が多くて使えない」なんて事態になりかねません。

とはいえ、サービスサイトのプラン表を隅から隅まで読み込むのは骨が折れます。検討作業の効率を高めるためには、ポイントを絞って確認するのがおすすめです。ここでは、特に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

確認しておきたいポイント

  1. 利用可能ユーザー数
  2. グループトーク数
  3. ユーザー管理機能

利用可能ユーザー数

1つ目は、利用可能ユーザー数です。無料プランで利用できるユーザーの数を確認しておきましょう。この数はサービスによって異なり、10名だったり無制限だったりします。ビジネスチャットのように全従業員がインフラ的に利用するサービスは、導入範囲が一部にとどまると効果が半減してしまう恐れがあります。「トライアル的に一部の部署に導入する」という狙いがあるのであれば気にする必要はありませんが、その場合でもトライアル部門の人数をカバーできるだけの利用可能ユーザー数が必要です。導入前にしっかりと確認しておきましょう。

グループトーク数

2つ目は、グループトーク数です。サービスによってはプランのグレードごとに1ユーザーあたりのグループトーク数を制限していることがあります。「無料プランの場合1人のユーザーが参加できるグループトークの数は10個まで」といった具合です。会社内に多くのチームが存在し、たくさんのグループを作ることが想定される場合、グループトークの制限が運用設計に大きく関わってくる可能性があります。場合によっては大きなカテゴリでしかグループを作ることができず、望むような運用を組めないという恐れもあるので、こちらも利用可能ユーザー数と同様に、導入前に確認しておく必要があるでしょう。

ユーザー管理機能

3つ目は、ユーザー管理機能です。ユーザー管理機能とは、管理者がユーザーを管理するために用いるさまざまな機能を意味します。具体的には、アカウントの発行や削除が行える「アカウント管理機能」や、ユーザーの利用履歴を確認できる「ログ取得機能」、利用可能なデバイス・環境を管理者が指定できる「IP・端末制限機能」などの機能が挙げられます。

ユーザー管理機能はビジネスチャットならではの機能です。個人向けチャットサービスはアプリやソフトウェアの管理がユーザーの手に委ねられていますが、ビジネスチャットはこのユーザー管理機能によって、システムの設定権限を管理者—つまり会社に紐づけることで「使う人」と「管理する人」を区別しています。こうして区別することで、会社は自社のセキュリティポリシーに準拠した運用を全体に適用することができます。また、ユーザーは設定の変更権限を持たないので、「設定ミスによる情報漏えい」といったセキュリティリスクを気にすることなく、安心してビジネスチャットを使うことができるのです。

ビジネスチャットの根幹をなす機能ともいえるユーザー管理機能ですが、無料で使えるビジネスチャットの場合、機能がほとんど解放されていないことも少なくありません。「チャットや通話・グループトークはできるけど、ログ取得やIP制限は有料プランじゃないと使えない」といったような具合です。セキュリティを重視する企業であれば、ユーザー管理機能がどこまで使えるのか?は特に重要なポイントといえます。サービスサイトに掲載されているプラン比較表などから、事前に確認しておきましょう。

ビジネスチャットの本格導入は無料版より有料版がおすすめ

ビジネスチャットの本格導入は、無料版ではなく有料版がおすすめです。

なぜなら、無料版のビジネスチャットの多くが「利用可能ユーザー数」や「グループトーク数」「ユーザー管理機能」に制限を設けているためです。

試験的な導入であれば、これらの制限がある状態でも問題なく利用できるかもしれません。

しかし、本格的に会社に導入するとなれば、人数の問題はもちろん、セキュリティの確保という面でも課題が生じる可能性が高いです。

特にユーザー管理機能の制限はセキュリティに対する影響度が高いため、そのまま使い続けると思わぬインシデントを起こすリスクがあります。

したがって、いずれビジネスチャットを本格的に導入していきたいと考えている場合は、有料版ビジネスチャットの活用も視野に入れてサービスの比較検討を行うことをおすすめします。

導入実績10,000社以上のビジネスチャット「WowTalk」

ワウテック株式会社では、ビジネスチャットツール「WowTalk(ワウトーク)」を開発・提供しています。誰でもすぐに使えるシンプルな操作性と充実した管理機能が特徴のビジネスチャットで、情報通信業や金融業・製造業や建設業など幅広い業種の企業様にご利用いただいています。

おかげさまで、2021年3月には累計導入数10,000社を突破しました。

WowTalkでは、無料でお試しいただくために「14日間無料トライアル*1」のプランを提供しております。「いきなり有料プランの導入はハードルが高い」「まずは使ってみて判断したい」というお客様は、ぜひこちらのプランをご活用ください。

お申し込みの際は、サービスサイトのバナーもしくは当メディアのお問い合わせフォームからご連絡いただければと存じます。ぜひこの機会にWowTalkの利用をご検討ください。

【導入社数10,000社!】WowTalk製品資料 ダウンロードフォーム

*1 本プランは予告なく提供を終了する場合がございます。最新情報はサービスサイトをご確認いただくか、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

※ワウテック株式会社は2023年9月1日にグループ会社であるキングソフト株式会社と合併いたしました。

WowTalk製品資料 導入実績10,000社を超えるビジネスチャット・社内SNS「WowTalk(ワウトーク)」についてまとめた資料です。機能に関する具体的な説明の他、導入事例や導入効果、料金プランなどの情報も掲載しています。 資料をダウンロード

関連記事

  • 【24年2月から】ビジネスチャット「elgana」に「おためしプラン」が登場。ユーザー数無制限のフリープランは新規申込を停止
  • チャットの文章術。ツール特性に合わせた使い分けを。
  • 【メールとチャットの使い分け方】6つのポイントを解説
  • メール見落とし対策にも。ビジネスチャットでトラブル削減。

3分でわかる、
WowTalk製品資料を無料ダウンロード!