医療法人社団明照会
WowTalkは「患者様の命を守る」ツール
【導入の背景・課題】
■ 課題:クリニックの規模拡大と共に、離れた場所とのリアルタイムなコミュニケーションを実現するツールが必要になった
■ 課題:電子カルテのクラウド化に伴い、ビジネスチャットを活用したやり取りを模索
【サービス選定のポイント】
■ 患者様の個人情報のやり取りも発生するため、セキュリティが担保できるツールであること
■ 管理者によって入退職者の管理が可能
【導入後の効果について】
■ クリニック・個人用とログインする端末を分けて、ドクターとのタイムリーなコミュニケーションを実現
■ 患者様の緊急を要する連絡もWowTalk上で迅速に指示を仰げるようになった
医療法人社団明照会は、愛知県内にある10以上の施設と連携し、在宅医療の総合的な実現に向けて邁進してきたクリニックグループです。他職種との連携や24時間365日対応のシステム化、紹介状の即時発行にITツールをいち早く取り入れ、在宅医療に特化した強みを実現しています。
今回は、医療法人社団明照会の専務理事 小倉 考雄 様にWowTalk導入の背景から利活用方法までを伺いました。
※当インタビューは、新型コロナウイルス対策として、オンラインで行いました。写真撮影のみマスクを外し短時間で実施いたしました。
離れた場所と簡単にやり取りができるビジネスチャットを検討
医療法人社団明照会 専務理事 小倉 考雄 様
― ワウテック担当者
ビジネスチャットの導入を検討されるにあたり、どういった背景があったのでしょうか?
— 医療法人社団明照会 小倉 考雄 様(以下、「明照会 小倉 様」)
導入前に関しては、やり取りは基本メールだったり、携帯電話のショートメールが多かったです。今では当たり前にはなっていますが、WowTalkを導入した2013年頃は、個人SNSもそこまで普及はしていなかったと思います。また、当時は1軒だったクリニックも、2軒目3軒目と多店舗展開を始めた時期でもありました。その時に、離れた場所との情報のやり取り・共有をおこなっていけないか、という中で実際に使うスタッフが簡単にできるツールが必要だと感じ、ビジネスチャットの導入に至りました。
― ワウテック担当者
WowTalkを選んでいただいたきっかけなどありますでしょうか?
— 明照会 小倉 様
ビジネスチャットを調べている中で、WowTalkがヒットしました。当時はWowTalkをキングソフトさんが販売していたかと思うのですが、私自身キングソフトさんの他のサービスであるofficeシリーズも知っていたので、安心感があったため導入の決定に至りました。
※2017年4月、キングソフト内の法人事業を子会社化してワウテック株式会社が設立されました
電子カルテのクラウド化により、WowTalkの利用頻度も加速
― ワウテック担当者
WowTalkを現在どのようにご利用いただいていますか?
— 明照会 小倉 様
当初はトークでのメッセージのやり取りのみをおこなっていました。徐々にクリニックの規模が広がっていくにつれて、患者様のデータや画像を記録した「電子カルテ」を訪問診療用としてクラウド化する動きが進みました。そこで、電子カルテをより素早く簡単に共有するために、いままで使っていたWowTalkを活用するというところで利用頻度が更に加速していったかと思います。
― ワウテック担当者
患者様の個人情報のやり取りもWowTalk上でおこなっているのでしょうか?
— 明照会 小倉 様
そうですね。やはり、個人SNSですとセキュリティ的に誤送信などのリスクが発生する可能性もあるので、きちんとビジネスとして使えるチャットツールを活用しようということでWowTalk内でやり取りをおこなっています。ビジネスチャットだとアカウントに関しても、管理画面からメンバーの追加や削除がおこなえるので、例えば退職者が出た際も、アカウントの制限を管理者によって管理することができます。
― ワウテック担当者
WowTalkのアカウントはどのように管理されていますか?
— 明照会 小倉 様
現在は、パートを含む全社員にアカウントを付与しています。各個人間でグループを作成してもらいトークをおこなったり、ドクターに情報を共有する際は、個人でやり取りをすると情報が混雑してしまうことがあるので、クリニックで1アカウントを作成し、クリニックのアカウントからドクターへ患者様の情報のやり取りをしています。パソコンではクリニックのアカウント、スマートフォンで個人のアカウントにログインしているスタッフが多い様です。
患者様の状況をタイムリーにドクターへ共有、命を守るツールとして活用
― ワウテック担当者
WowTalkの具体的な活用方法を教えてもらえますか?
— 明照会 小倉 様
具体的な活用では、患者様から体調不良でクリニックに連絡があったときに、クリニックから「〇〇さん(患者様名)、現在△△の症状があります。」という情報をタイムリーにドクターに報告します。普通のクリニックだとドクターが”居る”という状況だと思いますが、訪問診療になるとドクターはその場には居ません。電話を掛けて指示を仰ぐ、となってもドクターが診療中だったり、施設での訪問診療をおこなっているという状況でリアルタイムに連絡が取れないときもあります。そういうときにWowTalkでトークで一報を入れておく、というケースが多いです。
後は、先ほどお伝えした電子カルテのクラウド化というところで、電子カルテに関する情報追記や変更があった際に、WowTalk上で「内容確認お願いします。」などのやり取りをおこなっています。
― ワウテック担当者
トーク以外の機能はご利用されていますか?
— 明照会 小倉 様
共有機能も結構活用しています。「組織変更のお知らせ」や「新しいクリニック開院情報」など、各管理部門や全社に関わる連絡をおこなっており、その際に投稿を確認したら「いいね」のボタンを押してもらうように習慣づけています。
― ワウテック担当者
WowTalkを患者様の命を守るツールとしてご利用いただいているのですね。
— 明照会 小倉 様
救急搬送するかしないかの判断を仰ぐパターンも非常に多いです。そのため、通信環境やサーバーメンテナンスというところで、安定してWowTalkを利用できるように今後も期待します。
医療法人社団明照会 様のインタビュー記事は、以上となります。
インタビューにご対応いただいた、医療法人社団 小倉 様、ご多忙のところお時間、そして貴重なお話を頂戴し、誠にありがとうございました。今回のインタビューを通じて頂いた情報・ご意見を、今後のサービス品質の向上等に役立てていきたいと考えています。引き続き、何卒宜しくお願いいたします。
医療法人社団明照会
理事長:小倉 行雄
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