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「これしかない!」と確信。業務効率改善の必需品としてAIツールを導入。その定着の秘訣とは・・・

株式会社NAAリテイリング

澤田 幸憲 様

株式会社NAAリテイリングは、成田国際空港株式会社の子会社として、主に成田国際空港における免税店「Fa-So-La」の運営をおこなっています。 今回は「AIツール」及び「WowTalk AI」の社内利用について、澤田 幸憲様にWowTalk導入の背景から利活用方法までを伺いました。

本記事のポイント

課題

セキュリティと安全な活用:情報流出リスクへの対応と、信頼できるAI利用環境の確立。

全社的な利用浸透:パソコンに不慣れな現場スタッフを含む、全従業員への活用拡大。

継続的な定着化:導入したAIが忘れ去られないよう、日々の業務に不可欠な「必需品」として定着させる仕組みづくり。

導入の
決め手

セキュリティ担保:生成AIの情報流出懸念をWowTalk AIが解消。

既存ツールとの親和性:既に社内浸透しているWowTalk上でのAI機能追加で、スムーズな導入。

未来への先行投資:DX推進担当者の「AI活用を進めたい」という強い意向。

効果

劇的な業務効率化:翻訳・文章校正作業で約1時間/日を短縮。

全社的なAI浸透:消費トークン数が2倍に増加。事務職から店舗スタッフまで、AI活用が着実に拡大。

既存環境でのスムーズな導入:慣れたツールゆえの抵抗の少なさ。

※「WowTalk AI」は、OpenAI社の大規模自然言語モデルをもとに提供されている「ChatGPT」を活用した、法人用の生成AIチャットサービスです。ビジネスチャットであるWowTalkから、生成AIをご利用いただけます。

【前回の株式会社NAAリテイリング WowTalk事例インタビューはこちら】
https://www.wowtalk.jp/case/fasola.html

利用機能について

―WowTalk AIにはいくつか種類がございますが、どのAI機能を活用されていますか

メインはAIチャット機能(※1)を利用しています。

使い方としては、例えば企画立案の際のたたき台、情報収集、システムの使い方の質問、文章校正など、幅広い用途で利用が浸透していると感じています。

弊社の特徴として、トラベルリテール(旅行者向け小売業)を営んでいるため、特に翻訳機能が多く使われている印象があります。取引先やお客様とも英語・中国語でのやり取りが多いため、単純な翻訳だけでなく、シチュエーションに合わせた適切な言葉の選び方も同時に提案してくれるツールとして非常に重宝されています。

※1 AIチャット
汎用AIとして、アイデア出し、論点整理、要約、一般的な文書作成などに利用でき、文章などを生成します。

WowTalk AI利用前

―WowTalk AIの導入を推進した理由を教えてください。

特定の課題解決を目的としたものではなく、その圧倒的な利便性からすぐに導入に踏み切りました。
これまでは『人力でこなすのが当たり前だった』と思っていた業務を、生成AIはさっとこなしてくれるので、今では欠かせない必需品となっています。

―WowTalk AIの導入を進めるうえでの課題・障壁などがあれば教えてください

生成AIの利用については、弊社の情報を入力した際に外部に流出するのではないかという学習リスクが大きなネックとなりますが、WowTalkはすでにこの問題を解決してくれていたため、大きな障壁にはなりませんでした。また、以前別の生成AIツールを利用していたことである程度課題の整備ができていたことも良かったかと思います。

―数あるAIツールの中でWowTalk AIを選んだ決め手は何でしたか?

すでに社内ツールとして浸透していたWowTalkをプラットフォームとして活用できたことが非常に大きかったですね。これには3つの利点があったと認識していて、第一にコストの面で優位性がありました。弊社は900人強の従業員を抱えておりますが、全員が生成AIを使える環境を用意するにはそれなりの対価が求められるところを、WowTalk AIを利用することで最小限に抑えられたと考えています。

第二に挙げられるのがツールに対する心理的障壁という観点での優位性です。何であれ新しいツールを導入する際にはユーザー側に抵抗感が伴うのが常ですが、普段から慣れ親しんだWowTalkの中でそのまま生成AIが利用できることで、導入時にあらかじめ抵抗感を最小限に和らげることができました。

第三に弊社環境での使いやすさという点での優位性です。弊社は約8割が店舗スタッフとなっており、あまりパソコンを使って業務をすることが多くはない中、業務効率化を図るためにスマートフォンを店舗に配布し、利用を促進しています。その中でさっと生成AIを使えるという点で非常に親和性が高いと感じ、『これしかない!』と 確信したため、WowTalk AIを選びました。

―導入前の検証期間や検証を行った部門について教えてください。

事務職から翻訳に関する機能について相談を受けていたこともあり、検証の協力を依頼しました。その他には、特定の分野や部署に限定せず、実際に業務でAIツールを有効活用できそうな方々に利用を促し、個別に検証を進めていきました。WowTalk AIについての検証期間はそこまで時間はかからなかったと記憶しています。

よりスピード感をもってWowTalk AIをご利用いただいている認識なのですが、このスピード感で導入ができた背景を教えていただきたいです。

導入する側の熱量が強かったというのが実際のところです。ChatGPTが世を賑わせた段階で「これはもうAIの時代が来る!」とAIが様々な業務に組み込まれていくであろう未来図を想定できたので、なるべく早く導入を決めて生成AIに慣れてもらいたいと思い、セキュリティだけが担保できればすぐに導入しようと決めていました。

WowTalk AI利用後

―貴社社内での利用部門・利用対象者はどなたでしょうか。

全社的に利用をしています。
現時点においてはパソコンの方が操作がしやすいこともあり、事務職での利用頻度が一番高いかと思いますが、会社としてのメイン層は店舗スタッフのため、利用を促すための働きかけを進めています。

― WowTalk AIはどのような業務・シーンで利用されていますか?

頻度としてはもうすでに当たり前のように利用している印象がありますね。
例えば翻訳の際には、メールの返信時にAIで確認をする、という使い方は既に業務とセットになっており、各々の使い道にあったタイミングで使われています。

特に役立っている・効果を感じているAIの機能や使い方、業務の変化を感じた具体的なエピソードがあれば教えてください。

WowTalk AIの利用拡大を図る中で、利用頻度の高い店舗のスタッフに協力を仰ぎ、実際の店舗ではこういった使い方をしていると全社的に活用事例を紹介してもらう機会がありました。
そこでは、少なくとも翻訳や文章校正作業だけでもおよそ1時間/日の短縮が実現し、効率化に繋がったという報告が上がっています。

―定量的に表せる効果などがあれば教えてください。

消費トークン数としては、導入当初に比べて2倍ほどの数になっており、この数だけを見てもWowTalk AIが当初より根付いているという実感があります。

スマートフォンでWowTalkを操作するNAAリテイリングの従業員の方の手元

WowTalk AI定着に向けた取り組みについて

―利用定着に向けた取り組みを教えてください。

導入当初は全社的に説明会を開催し、生成AIのメリットや活用シーン、ハルシネーション(※2)への対策などを丁寧に解説していきました。

ただ、ツールは常日頃から使わないと『忘れ去られてしまう』ことがあると思うので、定期的に使い方を提示し、活用を思い出させることが必要だと感じています。同時に、使い方がわからない人たちへのケアを含め「こういったプロンプトがおすすめですよ」といった発信を導入側から行っています。

具体的には、共有機能の中に『AIプロンプト集』というカテゴリーを新設し、月に2回、決まった間隔でおすすめのプロンプトを投稿し蓄積していくことで、各ユーザーが好みのものを自由に取捨選択できるような環境を構築しています。現在も間隔を崩さず投稿ができており、投稿数としては 現段階で20投稿ほどされていますね。一気に投稿することも可能かとは思いますが、『定期的に思い出させる』という点が狙いです。

※2 ハルシネーション
AIが、事実ではない情報をまるで事実であるかのように生成してしまう現象を指します。

どのような内容の投稿かお伺いしてもよろしいでしょうか。

メールの書き方だったり、時期を問わずわかりやすく使えるものもありますが、意識している点としては、「それが欲しい!」と思われるタイミングと内容で投稿することです。例えば、人事異動の時期に合わせて業務の引継ぎをうまく考えてくれるプロンプトを投稿することで、実際に異動する方が「使える!便利!」と思っていただけるような、時節に合った有用な内容を提供することを意識しています。

その他の取り組みとしては、便利なツールであったり、全社的に普及したいシステムや情報の周知を行うミーティングを定期的に開催している他、全員に一気に勉強会を行うことが規模的に難しいことから、各店舗にDX担当者を設けて、そこから情報を周知するという役割をお願いしています。

―部署での反響、活用の広がりについてもお聞かせください。

当初はパソコンを利用している事務職のほうがより便利に利用していましたが、その一方で、DX担当者の頑張りのおかげで、店舗のほうでも徐々に活用が広がっていると感じています。
世の中全体の流れとして、日常生活のなかでAIに触れる機会が自然と増えてきたことも、活用の幅が広がるきっかけになっているのかもしれません。

WowTalk AIの今後について

― WowTalk AIへの今後の期待や「こんな機能があればさらに良い」と思うような点や課題があれば教えてください。

チャットツールと生成AIがセットになっているのは非常に大きな特徴・強みであると感じているので、この2つがセットであることに着目した開発があると良いと思います。例えばトーク内でAIを利用し文章校正をしたり、チャットツールの中に生成AIを組み合わせる方向性が、分かりやすい進化に繋がるかと思います。

弊社の希望としては、店舗スタッフがより使いやすい環境にしていきたいと考えています。そのため、スマホでの利用がより便利に、あまり手間をかけずに生成AIを利用できるような改善を期待しています。

また、近年の意欲的な開発状況から期待することとしては、画像の生成といったテキスト以外の形式に対応したり、スケジュール管理といったまだ実装されていない機能へ活用範囲が広がったりすることで、利用シーンに一層の幅が出てくるので、想像するだけでワクワクしますね。

―これから導入を検討している企業・担当者へWowTalk AIのおすすめするアピールポイントやアドバイス・メッセージをお願いします。

生成AIをまだ使ったことがないのであれば、「だまされたと思って一度入れてみてほしい」ですね。使ってみないとわからないこともあるので、まずはどんなものなのかを肌で実感いただくと、AIの沼から抜け出せないと感じられるようになるのではないでしょうか。

― WowTalkを利用している自社の良さを教えてください。

WowTalkの良さでいうと、そもそもチャットツールとして非常に使いやすいと感じています。
加えて、わたくしもWowTalkの導入に携わって数年経ちますが、先進的に開発に取り組んでいらっしゃる姿勢を間近で見ておりますので、より良いアップデートを常に目指されている姿勢が非常に頼もしく、毎月のアップデート情報を楽しみにしています。

  • 企業名 株式会社NAAリテイリング
  • 代表者名 松澤 宏
  • 事業内容 成田国際空港を中心とした免税店、ブランドブティックや一般物販店など80店舗以上運営(2025年8月現在)
  • 従業員数 911名(2025年7月現在)
  • URL https://www.naar.jp/

※ワウテック株式会社は2023年9月1日にグループ会社であるキングソフト株式会社と合併いたしました。

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